PEOPLE 03

期待の先へ
ひたむきな技術で辿りつく。

K.S
CS第三営業事業部
IC開発第一部
開発第二課
IC設計 / 2019年入社

PROFILE

中学時代から「世の中の役に立ちたい」という想いがあり、なおかつ興味を持って関われる分野として通信業界を見いだす。大学では5G通信などの伝送方法について研究していたが、講義でICについて学んだ際に、「回路の組み方で特性が変わる」という面白さに目覚めた。数あるIC関連企業の中で、設計・レイアウト・評価など、量産を除くほぼすべての工程に携われることから、一人前の設計者に成長できる場として、協栄産業を選択した。

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現在の仕事内容

現在はCS第三営業部に所属し、スマートフォンを製造する大手メーカーのIC設計業務に携わっています。私たちの部署は、お客様先に常駐し、直にやりとりをしながらIC設計などを行う「オンサイト型」であることが一つの特徴です。現在担当しているのは、スマートフォンに搭載するイメージセンサー用ICの回路設計。これはスマートフォンのカメラに搭載されるもので、レンズから受け取った光を電気信号に換え、デジタル情報として画面に表示させるためのものです。ただし、情報に変換するだけではなく、バラバラに受け取った複数の信号を一本に統合することで、「高速化」「省電力化」「微細化」といった効果をもたらさなければなりません。お客様の求める水準に基づきつつ、スマートフォン内での高速伝送を可能にすることは至難の業ですが、それらの仕様を実現することこそが、IC設計者の仕事なのです。

02

わたしの仕事は、あなたの手に。

私が設計したものは、人が持ち歩くスマートフォンに搭載されており、社会に欠かせない製品に関わっていることが、仕事の大きなやりがいとなっております。たとえば友人が新しいスマートフォンを購入した際に、ふと「それに搭載されているICを作ったんだよ」と伝えると、「嘘でしょ!?」と驚かれることがあります。この記事を読まれている皆さんの手元にも、私の仕事の成果があるかもしれません。
これまでの仕事の中で、特に記憶に残っているのが、常駐先のお客様と仲良くなっていく過程で社内事情を教えてくださるようになった経験です。そのときは、前もって開発中止を知らせてくれたおかげで、さまざまな対策を打つことができました。そうした事前情報があるだけで、引き継ぎのために開発内容を記録しておいたり、新開発に先んじて、必要な資料や課題の洗い出し、リスクの試算などの準備をしておくことができます。この仕事は技術力だけでなく、コミュニケーション能力も大切だと実感した出来事でした。
今後の目標は、設計者として仕事を取れるようになることです。現在のCS第三営業部の副事業部長がまさにそうで、IC企業などに出向いて、仕事を取ってくる姿をよく見かけます。ベテランの皆さんだけでなく、新規開拓を若手もできるようになれば、事業部もさらに盛り上がっていくはずです。そのためにも、引き続き設計技術の習得に努めていこうと思います。

A DAY SCHEDULEある1日のスケジュール

9:30
出社スケジュール、タスクを
確認して業務開始
10:00
シミュレーションの確認前日シミュレーションの結果確認と資料まとめ
12:15
お昼休憩顧客先で常駐のため食堂で昼食をとる
13:00
担当ブロック定例担当ブロックの定例のミーティング
進捗や顧客のFBを共有
14:00
回路・レイアウト設計シミュレーションや担当定例を踏まえ
回路・レイアウトを設計
18:15
退勤設計したデータをシミュレーションに投入
振り返り後に退社

03

数をこなせば、正解は現れる。

もともとは人と話すのが苦手で、受け身な人間でした。それが今では、お客様から頼まれる前に、「こうしてはいかがですか」と提案できるまでになっています。そうした変化には、大学時代のアルバイト経験が役立っています。あがり症の自分を変えたいと思い、レンタルビデオショップで働き、多数のお客様の質問に答える日々を送ることで、段々と会話に慣れていったのです。簡単ではありませんが、回数をこなすことで必ず慣れていきます。コミュニケーションに不安のある方は、ぜひ試してみてください。
そして、学生時代の間にできるだけたくさんの経験を積んで、自分が何に興味があり、何をやりたいのか少しでも明らかにしておいてください。そうして自己分析を進めていけば、入社後にギャップを感じて辞めてしまう可能性も低くなっていくはずです。インターンシップでも、アルバイトでも、何でも構いません。すべての経験が、あなたの本当の興味を教えてくれるはずです。