コラム
第41回
「建設DX展2025 レポート
(前編)」
「点」から「線」へ!
アライアンスで描く未来
2025年12月10日~12日に東京ビッグサイトで開催された「建設DX展」。皆さま、当社ブースにお立ちよりいただき、誠にありがとうございました。
今回のコラムでは、熱気あふれる会場で私たちが発信した「新しい建設DXのカタチ」について、改めてレポートしたいと思います。
協栄産業ブース
現場に広がる「DX疲れ」への処方箋
今回の展示で私たちが掲げたテーマは、「アライアンス(連携)」です。
ここ数年、建設業界には便利なデジタルツールが一気に増えました。しかし、現場からはこんな声も聞こえてきます。「ツールは増えたけど、入力作業も増えた…」「結局、あっちのソフトからこっちのソフトへ、データを手入力で移し替えている…」
これらは、いわゆる「DX疲れ」の典型的な症状です。便利なはずのツールがバラバラに孤立している「点(部分最適)」の状態では、本当の生産性向上は望めません。そこで協栄産業は宣言しました。「自前主義を捨て、最強のパートナーたちと手をつなぎ、データを『線』でつなごう!」と。
協栄産業ブース
「新KKD」ってなんだ?
私たちが提案するキーワード、それが「新KKD」です。建設業界で古くから言われている「KKD(経験・勘・度胸)」。これを否定するのではなく、最新のデジタル技術と掛け合わせることで進化させます。
ベテランの経験知に、BIMによる「可視化」と、その裏付けとなる「データ」をプラスする。これが、私たちが考える業界変革のカギです。
協栄産業ブース
データが淀みなく流れる「エコシステム」
建設DX展2025の協栄産業ブースでは、この「線」のつながりを、強力なパートナー企業様とのアライアンス展示と各種のミニセミナーで、ご来場の皆様にその真価を体感していただきました。
1.【川上:設計・積算】
コストと環境を「同時に」見る 当社の強みである積算システム(FKS/fes-net/KYOEI COMPASS)を起点に、LCAツール「One Click LCA」と連携。お金(コスト)だけでなく、環境価値(CO2排出量)も設計段階でパッと分かる仕組みです。
2.【川中:施工・現場】
タップひとつで進捗が見える ここで登場するのが、アライアンスパートナーであるNexceed社との連携です。 現場でタブレット上のBIMモデル(部材)を「ポン」とタップするだけ。それだけで施工完了情報が入力され、リアルタイムに進捗が色分け表示されます。直感的な操作で、現場の負担を劇的に減らします。
3.【川下:維持管理】
建物が「資産」になる 建物が完成した後もデータは生き続けます。ここではFMシステム社とガッチリ連携。 施工中に決まった「メーカー」や「型番」などの情報を、「FM-Integration」を通じて維持管理システムへスムーズにバトンパス。情報の断絶をなくすことで、建物データが長期的な「資産」へと変わります。
一社だけで頑張る時代は終わりました。 各分野のトップランナーが手を取り合う「共創」こそが、建設産業の未来を拓くもっとも現実的な「解」だと、私たちは確信しています。
【建設DX展-2025- 見逃し配信のご案内】
「建設DX展へ行きたかった!」「あの製品情報見損ねた!」「もっと情報収集したい!」という方、ご安心ください。
協栄産業ブースで展示した全製品の紹介動画をご用意し、見逃し配信(オンライン)を実施します。ミニセミナーの配信も予定しています。
配信期間中のご都合のよい時間に動画をご覧いただけますので、ぜひご活用ください。
[配信期間]2026年1月19日(月) 10:00 ~ 1月25日(日) 17:00