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第44回

「改正建設業法が
ついに全面施行!」

適正な評価と“質”が問われる新しい時代へ

2025年12月12日、改正建設業法が全面施行されました。前回のコラム「BIM図面審査」に続き、今回は業界の根幹に関わる重要なニュースをお届けします。

人手不足や資材高騰といった長年の課題に対し、業界全体でどう立ち向かうべきか。今回の建設業法改正は、実務者だけでなく、発注者である行政の方々、さらには次世代を担う学生の皆様にとっても、非常に意義深い転換点となります。

「価格」から「価値」の時代へ

これまでの建設業界では、無理な工期やコストの押し付けが課題となってきました。今回の改正では、公平な取引を実現するためのルールが明確化されています。

・著しく低い見積の禁止 ※

・原価割れ契約の禁止(発注者だけでなく受注者側にも適用)

これらは、受注者・発注者の双方に課せられる規律です。材料費や労務費を正当に積み上げた「適正な見積」が法的に守られることは、業界の持続可能性を高めるだけでなく、公共事業の品質確保や、将来の担い手への適切な処遇改善にも直結する、極めて重要な一歩と言えます。

(※何が「著しく低い」に当たるかの具体的な判断基準は、国土交通省の「建設業法令遵守ガイドライン」等をご参照ください。)

リスクを共有し、共に守る仕組み

激しい資材高騰への対応も、今回の改正の大きな柱です。「言いづらいから、どちらかが負担する」という曖昧さをなくすための仕組みが整いました。

先行して2024年12月から義務化されていた「おそれ情報(資材高騰リスク)」の事前通知や、契約書への「請負代金変更方法」の明記。皆様の現場ではもう定着しましたでしょうか?

今回の全面施行と合わせ、これらのルールがより厳格に運用される土壌が整いました。これにより、正確なデータに基づいた透明性の高い合意形成が、実務におけるスタンダードとなっていくでしょう。

テクノロジーが拓く「働き方」の未来

また、すでに2024年から始まっているICT活用による監理技術者の兼任緩和なども、人手不足対策として改めて注目されています。デジタル管理環境を整えることで、「技術で人を補い、生産性を高める」方向性が示されました。

ここで鍵となるのは、やはり「データ」の活用です。設計、積算、施工、そして維持管理まで一貫したデータ連携が進むことで、現場の負担は軽減され、よりクリエイティブな仕事に注力できる環境が整います。

進化を続ける「FKS」とAIの可能性

今回の法改正は、単なるルールの変更ではなく、「正当な努力と正確な数字が評価される業界」へのアップデートです。

協栄産業では、こうした「適正な価格決定」や「高度なデータ連携」を支えるため、積算ソフト「FKS」や見積作成ソフト「KYOEI COMPASS」のさらなる進化を推進しています。特にAI技術を融合させた次世代の機能開発に注力しており、膨大なデータから精度の高い予測を導き出し、実務の自動化・高度化を支援する準備を進めています。法改正という変化を、業界全体の成長につなげるチャンスへと変化させていくのが、私たち協栄産業の使命と考えています。

行政、実務、教育の垣根を越えて

協栄産業は、最新のテクノロジーと共に、皆様の頼れるパートナーとして、より良い建設業界の未来を一緒に築いていきたいと願っています。

前回の「BIM図面審査」や、今回の「改正建設業法」など、新たな制度への対応でお悩みのことはありませんか?

協栄産業では、製品に関するご質問はもちろん、こうした業界動向に関するご相談も広く承っております。「自社の業務にどう影響するの?」「具体的に何を準備すればいい?」など、小さな疑問でも構いません。ぜひお気軽にお声がけください。

【参考資料】

※法改正の詳細については、国土交通省の公式資料をご確認ください。

[参照]国土交通省「建設業法・入契法改正(令和6年法律第49号)について」

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