三菱電機株式会社製 電子ビーム金属3Dプリンター「EZ300」販売開始のお知らせ
業界最高の加工速度 と 業界最長の過熱寿命で製造現場の生産性を向上
協栄産業株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:水谷 廣司、以下「協栄産業」)は、三菱電機株式会社(以下「三菱電機」)製 国内初※1 の電子ビーム※2 を熱源とする粉末床溶融結合方式※3 を用いた金属3Dプリンター「EZ300」の取り扱いを 9月 2日より開始いたしました。業界最高※1 の加工速度毎時250ccと独自の棒状陰極※4 の採用による業界最長※1 の加熱寿命※5 1,000時間を実現し、製造現場の生産性向上に貢献いたします。
※1 2019年8月22日現在。三菱電機調べ。
※2 真空中で高速に加速された電子の束。
※3 金属粉末を平坦に敷き詰め一層ずつ溶融・凝固を繰り返し積層する造形方式。
※4 電子を発生させるための棒状(フィラメント形状)の金属製導体。
※5 加熱された陰極が安定的に電子を出力できる状態を維持できる時間。
新製品EZ300の特長
1.業界最高の加工速度毎時250ccにより、高い生産性を実現
○業界最高出力6kWの電子銃用電源の搭載により、業界最高の加工速度毎時250ccを実現。
○三菱電機製の電子ビーム加工機に採用している独自のビーム収束・偏向技術を活かし、最適なビームスポットの形成と走査により生産性を向上。
2.業界最長の過熱寿命1,000時間により、コスト削減に貢献
○電子ビームの発生源に独自構造の棒状陰極を採用し、棒状陰極の加熱制御を最適化。
○棒状陰極がある真空室の真空度保持と遺物進入防止構造により、棒状陰極の過熱寿命を従来比で10倍以上となる業界最長の1,000時間を達成し、コスト削減に貢献。
3.汎用性を考慮した製品設計により、造形条件設定の自由度が向上
○汎用性を考慮した製品設計により、電子ビームの出力や走査速度、ビーム径など造形条件の設定の自由度が向上。
販売の概要
製品名/型名:電子ビーム金属3Dプリンター/EZ300
希望小売価格:9,800万円
販売開始の狙い
近年、製品の開発時期や納期の短縮に対応するため、鍛造・鋳造・プレス成型といった従来の金属加工方法に変わる新しい加工法として、航空機・医療分野を中心に金属3Dプリンターの需要が拡大しています。今回、協栄産業は多くの業界最高性能を実現した三菱電機製 電子ビーム金属3Dプリンターの販売を通し、製造現場の生産性向上や、コスト削減に貢献いたします。
環境への貢献
生産現場における生産性向上により、消費電力の削減に貢献いたします。
主な仕様
機械本体標準仕様 | |||
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機械本体 | 形式 | EZ300 | |
加工の種類 | 積層造形(粉末床溶融結合方式) | ||
加工姿勢 | 縦向き | ||
加工パターンデータ |
AM※6フォーマット (専用フォーマット) |
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造形ボックスサイズ(X×Y×Z) (ベースプレートサイズ) |
300mm×300mm×380mm (最大250mm×250mm) |
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加速電圧 | 60kV | ||
電子ビーム出力 | 6.0kW | ||
供給電源 | 3相 200V(±10%) 35kVA | ||
質量(本体、制御盤、電源、ポンプ) | 4,200kg | ||
付帯 | チラー | 冷却能力 | 5.0kW以上 |
質量 | 約70kg |
※6 Additive Mnufacturing(積層造形)の略
3Dプリンターについて
協栄産業が取り扱う各種3Dプリンターにつきましては、下記URLをご参照ください。
https://www.kyoei.co.jp/product/division/machine/3d_printer.html