2020.06.26

協栄産業 FLOSFIA製「GaO®SBD 搭載評価用ボード」の販売開始

当社は京都大学発のベンチャー企業である株式会社FLOSFIA(本社:京都府京都市、代表取締役社長:人羅俊実、以下「FLOSFIA」)が製造する「GaO®SBD 搭載評価用ボード」の販売を開始いたします。
「GaO®SBD 搭載評価用ボード」は600V耐圧GaO®SBDを搭載しており、360W出力PFC回路での評価が可能です。スイッチング周波数を設定してGaO®SBDのダイオード特性をご評価ください。
注:「GaO®」はFLOSFIAの登録商標です。

GaO®SBD搭載評価用ボードFGDEVA003

GaO®SBD搭載評価用ボードFGDEVA003 仕様

「GaO®パワーデバイス」について

 酸化ガリウムは、優れた材料物性ゆえ近年注目され始めた最先端の半導体材料です。FLOSFIAは、酸化ガリウムのなかでも、天然に存在しない特殊な結晶構造「コランダム構造」を人工的に合成し、パワーデバイスに応用する技術開発に取り組んできました。このコランダム構造の酸化ガリウムは、低損失化の材料ポテンシャルを示す「バリガ性能指数」において、従来材料のシリコンに対して約7,000倍、シリコンカーバイドに対して約20倍となる圧倒的な物性値を示しており(FLOSFIA推定)、電気自動車や産業機器、民生用小型電源などさまざまな機器に搭載することで電力変換損失を劇的に低減する効果が期待されます。
 FLOSFIAは、これまで世界トップデータである特性オン抵抗値0.1mΩcm2を達成、デバイスレベルでの材料ポテンシャル実証に成功しています。さらにGaO®パワーデバイスの最初の製品としてSBD(ショットキーバリアダイオード)のサンプル出荷を世界に先駆けて開始、2019年7月には新しい製造拠点でのクリーンルームの稼働を開始するなど、2020年の量産販売に向けた準備を進めています。加えて、嘱望されるノーマリーオフMOSFET(電界効果型トランジスタ)の動作実証にも成功しており、より幅広い領域への展開を目指しています。
 協栄産業は2019年10月に国内販売代理店契約を締結いたしました。豊富な経験と多くの販売実績及び販売チャネルを活かし、GaO®パワーデバイスの販売拡大を進めてまいります。

詳しくは下記製品ページをご確認ください。
「GaO®パワーデバイス」製品ページ

「GaO®パワーデバイス」お見積り・納期に関するお問い合わせ

協栄産業株式会社 コンポーネントソリューション事業部
担当:林   [TEL] 03-3481-2780 [Mail] hayashi.shoichi@kyoei.co.jp
担当:市橋  [TEL] 028-683-3011 [Mail] ichihashi.hiroaki@kyoei.co.jp