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コラム

第29回

「建設DX展2024と宇宙人」

建設DX展2024

国内最大規模となる建設・建築業のデジタル化推進の総合展示会「建設DX展」が、東京ビッグサイトにて開催されました。最新のICT技術やソリューションが一堂に会し、建設業界の未来を担う革新的な技術やサービスが多数紹介されました。協栄産業は、昨年よりも規模を拡大して出展し、建物の設計から施工、維持管理までを網羅する多数の製品・サービスをご紹介いたしました。会場にお越しくださった多くの皆様に、あらためて心より御礼申し上げます。

協栄産業ブース

宇宙人の襲来

昨年(2023年)の建設DX展では、当社ブースに突如として怪しいハカセが登場し、イースター島の悲劇について語りつつ、どこかに消え去ってしまいましたが、今年はナント、協栄産業ブースに宇宙人が襲来しました。

どこから見ても胡散臭いこの宇宙人、彼の話を信じるならば、地球に文明をもたらしたのは彼のようです。少しだけ、彼の話を聞いてみることにしましょう。

建設DXで街づくり? 文明アドバイザー、地球に立つ!

M88星雲出身の文明アドバイザー、メトロン・クロノス・ユニバース・ギャラクティカ・セブン―地球人にとっては到底発音することすら困難なその長ったらしい名前を持つ彼は、広大な宇宙を股にかけ、様々な文明に助言を与えることを生業としていた。

何百万年もの長きにわたり、地球にも度々訪れては、人類に様々な知恵を授けてきたという。ピラミッドやモアイ、ナスカの地上絵…それらは全て、彼によって生まれた文明の遺産である(と、この宇宙人は言っている)。

しかし、今回数千年ぶりに地球を訪れた宇宙人は、かつて見たことのない異様な光景を目の当たりにする。大気は濁り、太陽は容赦なく大地を焦がし、ビルと呼ばれる見慣れない建造物が立ち並んでいる。

宇宙人:「これは一体…?」

困惑する宇宙人は、地球人の友人、サキに連絡を取った。サキは、彼が昔、ナスカの地上絵を描くのを手伝った時に知り合った、情報学に精通した若き女性Youtuberだ。彼女は、彼が宇宙人であることを知る数少ない地球人の一人であり、彼のことを「宇宙人さん」と呼んでいる。たぶん、彼の本名を覚えるのが面倒なためであろう。

地球がなんかヘン

宇宙人:「地球人サキよ、久しぶりである。でも、地球の様子がなんかヘンだよ?以前地球を訪れた時よりも、なんだか暑苦しい気がするんだ。」

サキは、地球で進行する環境問題について説明した。地球温暖化、異常気象による激甚災害、とまらない自然破壊… 宇宙人には理解しがたい言葉が次々と飛び出し、宇宙人の頭は混乱の渦に巻き込まれる。

サキ:「宇宙人さん、地球は今、危機的な状況にあるの…」

サキの深刻な表情を見て、宇宙人は文明アドバイザーとしての責任を痛感する。そうだ、この私が、再び人類に知恵を授け、地球を救わねば!

しかし、サキの話によると、最近の地球人は「DX」や「デジタルツイン」、「スマートシティ」といった、宇宙人には未知の概念を駆使して街づくりを行っているらしい。さらに「BIM」なるものが重要な役割を担っているという。

宇宙人:「サキ、そのビムっていうのは、何だ?」

サキの説明によると、BIMとはコンピューター上で建物の設計を行う技術のことらしい。CADとは異なり、BIMは建築物の統合データベースとして、建物の設計から施工、維持管理まで利用できるシステムであるとのこと。地球人は、協栄産業という会社の「建築積算・見積システム FKS」や「施工管理システム BIMXD」、「建物の維持管理システム FM-Integration」を使って、建物の設計から施工、維持管理までのデータを、一元化しているというのだ。

宇宙人:「なるほど、それは便利そうだ。だが、文明アドバイザーである私には、もっと壮大なアイデアがある!」

スーパーBIMマシン

宇宙人は、意気揚々とM88星雲から秘密兵器「スーパーBIMマシン」を召喚する。このマシンを使えば、どんなものでも瞬時に設計することができるという。

宇宙人:「まずは、この灼熱地獄を何とかせねば…よし!巨大な扇風機を作ろう!」

宇宙人はスーパーBIMマシンを駆使し、地球全体を冷やすための巨大な扇風機を設計する。この扇風機は、想像を絶する強風を発生させ、地球を一瞬でを冷やすことができるのだ。

宇宙人:「次は、この濁った空気を浄化せねば…そうだ!巨大な空気清浄機を作ろう!」

宇宙人は続けて、地球全体の空気を浄化する巨大な空気清浄機の設計に取り掛かる。この空気清浄機があれば、地球の大気はたちまち清浄を取り戻すだろう。彼は満足げにサキに報告する。

宇宙人:「地球人よ、見てくれ!これが私が作った巨大な扇風機と空気清浄機だ!」

サキ:「宇宙人さん、すごい!でも、ちょっと大きすぎないか…?」

宇宙人:「え?そうかな?でも、大きい方が効果があるだろ?」

サキ:「でも宇宙人さん、その巨大な扇風機と空気清浄機、いったいどこに置くの?それに、そんな巨大な物を地球の資源を使って作ったら、もっと環境破壊が進んでしまうような気がするし…」

宇宙人:「えーっと、それもそうか、地球人よ、いったいどうすればよいのだ?」

宇宙人の顔から、喜びの色は消え失せる。せっかく地球を救おうと思ったのに…

宇宙人、旅に出る

そんな宇宙人に、サキは優しく微笑みかけた。

サキ:「宇宙人さん、そんなに焦らないで。地球を救う方法は、他にもたくさんあるわ。まずは、地球のことや建設DXについて、もっとよく知ることから始めましょうよ。それに、宇宙人さんのスーパーBIMマシンと、協栄産業の建設ソリューションを組み合わせれば、もっと効率的で環境に優しい街づくりができるかもしれないよ!」

サキの言葉に励まされた宇宙人は、地球について深く学ぶため、彼女と共に旅に出ることを決意する。果たして、宇宙人は地球を救うことができるのか?そして、建設DXを使った街づくりとは?

次回、「文明アドバイザー、地球を学ぶ!」に続く!

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