コラム
第45回
「『予防保全 × GX』が
インフラを救う!」
BIMで実現する新しい維持管理DX
近年、あらゆる産業で「GX(グリーントランスフォーメーション)」の取り組みが加速しています。これは、建設業界も例外ではありません。
同時に、橋梁やトンネル、上下水道などの社会インフラや既存の建築物は老朽化が進んでおり、維持管理・補修のピークが2030年頃まで続くと予測されています。
そこで今、業界内で急速に注目を集めているのが、「予防保全」と「GX(環境負荷削減)」を掛け合わせた“新しい維持管理”のアプローチです。
今回は、建物のライフサイクルを支えるテクノロジーと、それを実現する具体的なソリューションについて見ていきましょう。
予防保全こそが“最大のGX”である
これまで主流だった「事後保全(壊れてから直す)」は、必然的に大規模な修繕工事を伴うため、大量の資材や重機を使用し、多くの廃材とCO₂を排出してしまいます。
対して「予防保全」は、劣化の兆候を早期に捉え、必要最小限の補修で建物を延命させる手法です。結果として、新設や全面更新に比べて大幅なCO₂の削減につながります。
「壊れたら作り直す」時代から、「長寿命化を前提とした維持管理」の時代へ。適切なメンテナンスを続けること自体が、強力なGX施策(環境への貢献)となるのです。
維持管理を高度化する「DX」の壁
こうした予防保全を成功させる鍵となるのが、ドローン点検やAI診断、そして「BIM(3Dモデル)」を活用したDXです。
しかし、ここで多くの現場が直面する壁があります。それは「情報の分断」です。せっかく設計・施工段階で立派なBIMモデルを作成しても、竣工後の維持管理フェーズになると、点検履歴はエクセル、図面は紙、修繕計画は別システム…とデータがバラバラに管理されてしまうケースが後を絶ちません。これでは、いつ・どこを・どのように予防保全すべきか、正確な判断を下すことができません。つまり、設計から維持管理までの「データをつなぐ」仕組みが不可欠なのです。
BIMと施設管理を統合する
「FM-Integration」
この「情報の分断」という課題を解決し、高度な予防保全を強力にサポートするのが、協栄産業のアライアンスパートナーである株式会社FMシステムが提供する統合FMプラットフォーム「FM-Integration」です。
FM-Integrationは、BIMモデル(3Dの形状データ)と、ファシリティマネジメント(FM)に必要な様々なデータベースをシームレスに統合するシステムです。主な特徴は、次の通りです。
FM-Integrationを使えば、設計・施工で作られたBIMデータを「ただの3D図面」で終わらせず、建物の運用フェーズで最大限に活かす(=データを統合する)ことで、真の予防保全とGXが実現できるのです。
建物の「一生」をデータで支える
FKS RC及びFKS FNによる「適正な積算」から始まり、BIMXDによる「BIMによる設計・施工」、そしてFM-Integrationによる「予防保全による維持管理」へ。これからの建設業界は、建物のライフサイクル全体をデータでつないでいくことが求められます。これこそが、建設DXの神髄です。
いよいよ新年度(2026年4月)からは「BIM図面審査」がスタートするなど、建設DXはかつてないスピードで実用段階へと進んでいます。同時に、AI技術の急速な進化と普及により、業界全体の働き方やビジネスモデルそのものが大きく変わる「新しい世界の入り口」に私たちは立っています。
これほどの激動の変革期において、いち早く自社のDXを進めることは、他社にはない強力なアドバンテージを生み出す最大のチャンスです。分断されていたデータをつなぎ、適正な価値を見出す仕組みづくりは、皆様の業務効率化にとどまらず、これからの時代に選ばれる企業としての新たな価値(コスト最適化や環境貢献など)の創出に直結します。
協栄産業、そしてFMシステム社をはじめとするアライアンスパートナーの最新テクノロジーを存分にご活用いただき、ぜひ私たちと一緒に、サステナブルで魅力的な建設業界の未来を創り上げていきましょう!
BIMの導入からデータ連携、新しい維持管理の仕組みづくりまで、DXに関するお悩みがあれば、ぜひ協栄産業へお気軽にご相談ください。皆様のビジネスの「次の一歩」を、確かな技術とサポートで強力に後押しいたします。