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ホームコラム KYOEI Lab. > 第49回【シリーズ】古代文明に学ぶ課題解決 -4-「砂漠の巨構『大ピラミッド』建設を支えた古代の究極プロジェクト管理と積算術」

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第49回

【シリーズ】
古代文明に学ぶ課題解決 -4-
「砂漠の巨構
『大ピラミッド』建設を支えた
古代の究極
プロジェクト管理と積算術」

【古代文明に学ぶ課題解決】その3

大好評をいただいております新連載【古代文明に学ぶ課題解決】。

バベルの塔」の言葉の分断、「モヘンジョダロ」の完璧なインフラと維持管理に続き、第3回となる今回は、いよいよ古代文明の代名詞、「エジプトの大ピラミッド」に迫ります。

紀元前2500年頃、ギザの砂漠にそびえ立ったクフ王の巨大ピラミッド。高さ約147メートル、使われた石材は約230万個、総重量は約600万トンという途方もないスケールです。4000年以上にわたり世界で最も高い建造物であり続けたこの砂漠の巨構は、一体誰が、どのようにして建設したのでしょうか? 未だに多くの謎に包まれたこのプロジェクトには、現代の私たちが学ぶべき「究極の管理術」が隠されています。

奴隷の過酷な労働か? それとも世界最古の公共事業か?

かつてのピラミッド建設のイメージは、映画や小説の影響で「数万人の奴隷が鞭打たれながら石を運んだ」というものが一般的でした。しかし近年の考古学の研究により、その定説は大きく覆されています。

ピラミッド建設に従事したのは、奴隷ではなく、農閑期の農民たちであった可能性が極めて高いと言われています。彼らは国から「給与(パンとビール)」を受け取り、交代制(シフト勤務)で働いていました。これは、ナイル川の氾濫で農業ができない時期の労働力に対し、食料を分配するための「雇用対策(世界最古の公共事業)」だった、という説が有力です。

つまり、数万人の労働者を長期間、砂漠という過酷な環境で「雇い、食わせ、働かせる」ためには、現代のプロジェクト管理をも凌駕する、極めて高度な「ロジスティクス(兵站)とマネジメント」が必要不可欠だったのです。

石材230万個と労働者数万人を束ねる「古代の積算術」

「1ミリの狂いもない水平」を出す技術力(第46回で触れた「水」を利用した測量)はもちろん驚異的ですが、真の驚きは、その膨大な資材と人員を「計画通りに動かした」プロジェクト管理能力にあります。

これら全てをコントロールしていたのは、古代のエジプトの書記官と呼ばれる人たちでした。近年発見されたパピルス(古代の紙)から、書記官が役務に合わせて労働者数、食料の配給量、石材の数などを緻密に記録していたことがわかりました。

「今、現場にレンガがいくつ必要か」「ビールがどれだけ足りないか」……彼らがパピルスに書き記したその情報は、まさに「古代のFKS(積算・数量管理)」そのものです。

数百万個の石材と、数万人の労働者。この途方もない「数量(ボリューム)」を正確に把握し、計画的に動かす「積算の力」と「管理の力」こそが、大ピラミッドを完成させた真のオーパーツ(時代錯誤の遺物)なのです。

現代の「入札不調」とピラミッドの教訓

さて、ここで現代の建設業界に目を向けてみましょう。

私たちは今、ピラミッド建設とは異なる「新たな困難」に直面しています。人手不足、資材価格の異常な高騰、複雑化するプロジェクト管理、そして地球規模の環境問題(GXへの対応)。

第46回でお話しした「入札不調」も、変動するコストを正確に把握し、リスクを管理できないことがその一因と考えられます。ピラミッド建設のように数万人の人手を安価に確保できる時代は、もう終わりました。

しかし、古代の書記官たちがパピルスに数量を刻んでプロジェクトを成功させたように、現代の私たちには、デジタルという強力な武器があります。

AIとBIMで進化する、21世紀の「書記官」

協栄産業の新生建設事業部は、古代の書記官たちが成し遂げた「緻密な管理」を、現代の最新テクノロジーでさらに進化させる「21世紀の書記官(パートナー)」です。

● FKS(積算)

古代の書記官がパピルスに書いた数量管理を、現代のAIとデータベースで圧倒的なスピードと精度で実行。人手不足やコスト高騰の中でも、精緻な積算で適正な利益を守ります。

● BIM & FM-Integration(プロジェクト管理・データ連携)

バベルの塔状態(情報の分断)を解消し、情報を一元化する「BIM」モデル。BIMとFKSをシームレスにつなぎ、FM-Integrationで維持管理まで見据えたデータ管理を行う。これこそが、現代の建設プロジェクトが抱える複雑な課題を解決し、「コストの壁」と「情報の壁」の両方を突破する、現代の「究極のプロジェクト管理」です。

古代の教訓を胸に、新生・建設事業部は、皆様のプロジェクトを成功へと導く「最強の書記官」として、共に歩んでまいります。

次回(第50回)のコラムは、中南米の密林へ!

次回のコラムは、「ジャングルに眠る謎の巨大階段ピラミッド! マヤ文明の天文学的都市計画と、現代の地理情報(GIS)連携」をテーマにお届けする予定です。砂漠のピラミッドとは異なる、緑の密林に眠る巨大建築の謎に迫ります。次回もどうぞお楽しみに!

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