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ホームコラム KYOEI Lab. > 第50回【シリーズ】古代文明に学ぶ課題解決 -5-「密林のLOD400?マヤの「超」施工管理と知恵を繋ぐデジタルツインへの道」

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第50回

【シリーズ】
古代文明に学ぶ課題解決 -5-
「密林のLOD400?
マヤの「超」施工管理と
知恵を繋ぐ
デジタルツインへの道」

【古代文明に学ぶ課題解決】その4

おかげさまで、本コラムもついに第50回を迎えました!このコラムを読んでくださっている皆様に、あらためて感謝申し上げます。今後もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、第4回で「イースター島の悲劇」を取り上げて以来、このコラムでは何度か古代のロマンをDXの視点で紐解いてきました。(これまでの歩みは、ぜひコラムアーカイブからご覧ください!)

記念すべき50回目の舞台は、中南米の深い密林に眠る「マヤ文明」です。彼らが遺した建築には、現代の「デジタルツイン」を先取りしたような、驚異的なエンジニアリングの統合が隠されていました。

永く繁栄をつづけた「マヤ文明」

マヤ文明は、現在のメキシコ南部、グアテマラ、ベリーズといった中米の熱帯雨林地帯で、紀元前から16世紀頃まで繁栄した文明です。

前回のテーマだった「エジプトの大ピラミッド(紀元前2500年頃)」と比較すると、その最盛期(西暦300年〜900年頃)は、実はエジプトから2500年以上も後のこと。エジプトのピラミッドがすでに「超古代の遺跡」となっていた時代に、地球の反対側の密林で、これほどまでに洗練された建築技術が独自に花開いていたのです。

密林に現れる蛇の神「ククルカンの降臨」と音響の謎

マヤ文明の象徴、チチェン・イッツァにあるピラミッド「エル・カスティーヨ」には、現代の建築技術者を唸らせる仕掛けがたくさん施されています。

その一つ、神ククルカンの仕掛けは、春分と秋分の日に計算し尽くされた太陽の角度が階段状のピラミッドの縁に影を作り、北側の側壁に「7つの光の三角形」を描き出します。それが下部の蛇頭像と繋がり、巨大な蛇(神ククルカン)が降臨するように見えるのです。

さらに驚くべきは「音響設計」です。大階段の前で手を叩くと、石の反響によって聖なる鳥「ケツァール」の鳴き声が響き渡るという仕掛けです。視界の悪い密林の中で、天体の運行(データ)と建築構造(3Dモデル)、さらには音響性能までをも同期させた彼らの技術は、現代の「環境シミュレーション」そのものです。

建築技術者の視点:密林での「フロントローディング」

レーザー測量機も無くベンチマーク(基準点)の設定もままならない密林において、これほど精緻な現象を実装するには、現代の私たち以上に高度な「エンジニアリングの統合」が不可欠であったと考えられます。

数百年単位の天体運行を読み解く解析力はもちろん、巨大な石積みをミリ単位の誤差で積み上げる徹底した施工管理も必要です。設計・構造・意匠・環境性能のすべてを事前に解決し、現場の納まり(まさにLOD400クラス!)へと緻密に展開する、圧倒的なフロントローディングの知性がそこには存在していました。

この「複雑な情報を整理し、現場で確実に再現する」というプロセスこそ、私たちが今、DXを通じて目指している姿ではないでしょうか。マヤの人々は、これをはるか昔にサクッと実現していたというのですから驚きます。

現場の「暗黙知」を資産に変え、デジタルツインへ

現代の私たちが次世代へ繋ぐべきなのは、こうした現場に眠る「ベテランの知恵(暗黙知)」です。以前のコラムで触れた「デジタルツイン」を実現するには、3Dモデルという「箱」に、現場のノウハウという「魂」を吹き込む必要があります。

そこで、協栄産業が提案する「未来への準備」が以下のソリューションです。

● AI技術による「知の形式知化」

AI技術を活用し、社内に散らばる熟練者の判断や積算のコツ(暗黙知)を解析。誰もが活用できる「形式知」へと変換し、業務プロセスをデジタル化します。これは将来、BIM/CIMとデータを統合するための最も重要な「下地作り」となります。

BIMXDによる「現場の同期」

マヤの技術者が現場を完璧にコントロールしたように、現代の施工管理を支えるのが「BIMXD」です。BIMモデルを現場で軽快に活用し、設計意図を正確に職人へ伝え、進捗を可視化する。BIMXDで現場の「今」をデータ化することは、デジタルツインを「生きたもの」にするための最短ルートです。

50回を越えて。協栄産業が描く「未来の座標系」

マヤ文明は高度な暦(データ)を持ちながらも、それを社会の持続可能性に結びつけられなかったことが衰退の一因とも言われています。

私たち協栄産業の「新生・建設事業部」が、この50回という節目に改めて誓うこと。それは、「現場の知恵をデジタルで守り、未来の都市へ繋ぐ」ことです。

● FKSによる精緻なコスト管理

● AI技術による知見の形式知化

● BIMXDによる施工現場のデジタル化

● FM-Integrationによるサステナブルな維持管理

これらを積み重ねることで、点在する「知」を繋ぎ、マヤのピラミッドのように、数百年先まで価値を遺し続ける強靭な建築・都市づくりをサポートしてまいります。

50回のコラム連載という航海を経て、私たちの視座はさらに高まりました。次の50回も皆様と共に、新しい建設業界の地図を描いてまいります。次回からの新シリーズにも、どうぞ変わらずお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

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