コラム⑥ ICターンキーサービスがなぜファブレスで出来るようになったのか

かつて半導体ICを作るには、自社で巨大な工場(ファブ)を持つ必要がありました。
しかし現在では、自社工場を持たない「ファブレス企業」でもカスタムICを開発・製造できるようになっています。
その理由を5つに分けて説明します。

 
① 半導体製造工場(ファウンドリ)の専門化

半導体製造は年々高度化し、巨額の設備投資が必要になりました。このため「設計は設計専門」「製造は製造専門」と分業が進みました。
TSMCなどの**純粋な受託製造会社(ファウンドリ)**が登場し、設計データを渡せば高品質なICを作ってくれる体制が整ったことが大きな要因です。

 
② 設計ツール(EDA)の進化と標準化

カスタムIC設計にはCADのようなEDAツールが不可欠です。これらが進化・標準化し、比較的少人数でも高度な設計が可能になりました。
さらに、ファウンドリの製造ルール(PDK)が整備され、設計と製造を切り離しても問題なく連携できるようになりました。

 
③ IPコアの普及

CPUやメモリ、インターフェースなどをIPコアとして購入・利用できるようになりました。
これにより、すべてを一から設計する必要がなくなり、ファブレス企業でも短期間・低コストでカスタムICを開発できるようになりました。

 
④ 製造コストの分散と少量生産対応

以前は大量生産しないと採算が合いませんでしたが、現在は**マルチプロジェクトウェハ(MPW)**などにより、少量生産でも試作が可能です。
これによりスタートアップや中小企業でもカスタムICに挑戦しやすくなりました。

 
⑤ システムの高度化による差別化ニーズ

製品の差別化が「機能」から「ICそのもの」に移り、カスタムICの価値が高まりました。
製造を外部に任せ、自社は設計やアイデアに集中する方が競争力を高められるため、ファブレスモデルが合理的になったのです。

 
【補足】

製造工程そのものが差別化となる分野(パワー半導体、メモリ等)は依然として自社で工場を保有しています。

 
【最後に】

このようにファブレスによるカスタムIC開発が身近になった現在、協栄産業では設計から製造までを一貫して支援するターンキーサービスを提供しています。
お客様が求める機密性の確保や小型化はもちろん、EOL品(生産終了部品)の代替や少量品・試作対応といった課題にも柔軟に対応可能です。
またお客様ご希望(性能、サイズ、価格など)のカスタムIC化に対し、実現性にご不安をお持ちであれば、フィージビリティスタディ(F/S)からお客様と一緒に課題へ取り組まさせて頂きます。
複雑で分かりにくい半導体開発をワンストップで支援することで、お客様は本来の製品価値や差別化に集中することができます。
協栄産業は、ファブレス時代に最適なパートナーとして、お客様のニーズに寄り添ったカスタムICソリューションを提供してまいります。

 

 

こんなご質問やご相談にもお答えします。

・カスタムICについて、詳しく教えてください。
・IC化出来るか分からないが相談に乗ってもらえるの?
・今のディスクリートの回路をIC化するとどれくらいコストメリットが出るの?
・開発費ってどのくらいかかるの?
・開発工期はどのくらい? 

等、お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

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